我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

風姿花伝

先日古本屋で『風姿花伝』を見つけて購入した。いわずと知れた芸道理論のバイブル。

学生時代に買ったヤツを無くしてしまって久しいので、迷わず「買い」。

裏表紙にメッセージカードが。

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○○さん
卒業おめでとう。かわいらしい目をくりくりっとさせていた中2のあなたが今でも目に浮かびます。
これからも生き生きと歩んで行ってね!
         2000・3 XXXX(贈り主)

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読んだ形跡が殆ど無いまっさらな状態でした。

かわいらしい目をした○○さんは、いまどこで何をやっているんだろう?

贈り物には贈った人の想いが一杯籠もっているものなんだが、10年以上経って、贈り主の気持ちが少しは分かるようになっているのかな?


時分の花が咲き誇っているうちは、なかなか誠の花というものは分からんものだ、と世阿弥も言っている。

それはそれで、良い。

咲き誇った花が萎れるのもまた味わい深いものである、とも言う。萎れ方が味わい深いのは、咲き誇った時期があればこそである、とも。


現代人の俺としては、こっちかな

咲き誇る花は 散るからこそに美しい
散った花びらは あとは土へと還るだけ
それならばいっそ 斜めを見ずに
おてんとうさんを 仰いで見よか 
『前略、道の上より』

http://www.youtube.com/watch?v=6qzwk-vIiOM&NR=1

素意や!!