我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

成長

今日も組手を意識した稽古。練・ミットを使用しての基本打ち・懸かり稽古・掌打、そして組手。

Fさんは昨日の指導を意識してか、上下に攻め分けて良い感じだ。

生徒が黒帯になるまでは、自分との組手ではダウンはさせない主義なのだが、唯一の例外だったのがこのFさん。

入門した頃は90キロ以上あり、その体を利して猪突猛進するFさんにカウンターを入れてしまったことは、再三再四。

アタリマエだが、危険を感じた瞬間にスイッチが入って拳や蹴りを叩き込むように、私の身体はなっている。

そんな彼も、最近、バランスと落ち着きが増してきた。気が上がる、ということがだいぶ減ってきた感じだ。

まじめな性格ゆえの力みや硬さはまだあるが、それとてもうしばらく練り込めばこなれて来るだろう。

ようやく彼の良いところが前面に出てきたかな。楽しみです