我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

Iさんの十人組手

今日から師走ですな。一年もあっという間だねぇ。

さて、本日の稽古の終盤にIさんの奥入昇段十人組手が行われました。

私はメンバーに入っていなかったのですが、立会人として4試合を仕切らせていただきました。闘志を前に出しながらも、ケレン味のない清清しい組手で見事完遂。価値のある奥入昇段だったと思います。

相手を務めるほうも、良い面子がそろって居たことも良かったな。

闘志の発動と抑制がキチンと出来ていた立合いが多かった。肉食獣は、同種の喧嘩では相手を仕留めないもんです。まして組手は稽古だから、気を抜かないけれど仕留めない、その辺のコントロールが大事でしょ。

組手くらいでキレて居たら、いざ本番ではパニック状態になっちゃうよな。

Iさんの組手は、心身のバランス保持力が優れていた。大の男ってのは、こうでなきゃ、いけない。

昇段してのコメントでは、入塾前は色々と稽古をされていたのだが、高木先生の太気拳に感銘を非常に受けた旨を述べておられた。

その気持ち、よー分かります。

昇段おめでとうございます。お疲れ様でした。