我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

舞台に上がるということ

今日は免許書き換えのために年休。朝稽古を行ってから小山警察署へ。

昼前に帰宅して仮眠を摂って昼食。せっかく休みにしたので久しぶりに「ラ・ルーチェ」でピッツァをいただくことに。

ピッツァは随分と食べたが、ここのは中々だ。我が家では家族全員の心技体が充実したときにこのお店に寄り、ひたすらピッツァを食べる。

申し訳ないが、コース料理は取らない。その分、何種類もピッツァをいただく。これでもか、とばかりに食べる。ワシら、身体が資本だからね。

ピッツアを食いながら、家内と「人前に立つ資格」についての話題となった。

家内はダンスを教えている。地元で小さな舞台にも立つ。いわば“舞台にあがる”人間だ。彼女の口癖は、「しょぼい身体の人間、飯をろくに食えない人間が舞台に上がるな」である。

舞台をリングや土俵に読み替えても良い、と私は思っている。ありていに言って小さくて痩せた人間・飯が食えない人間は、人前に出て身体芸を見せてお金をいただくべきではない。

昔、パンクラスダイエットっつうつまらんメソッドがあったけれど、あれを世に出した船木さん、ある年齢を超えてから、みるみる年寄りになっているもんな。

85キロのダイエットプロレスラーなんか、銭払って見に行くかい??

いや、小さくても初代タイガーマスクやダイナマイトキッドなんかは凄いけれどさ、並みの身体能力のチビ(←失礼!)なレスラーの学芸会に銭は払わんだろ。人前に立つ、っていうことを舐めるなって。

大体、習字だって小さく書いたら上手くまとまって見えるのはアタリマエだろ。ド〜ンと雄大に書いても上手いのが玄人じゃないか。

これは観る側の責任もあるよな。観客は舞台に上がる人間に対して厳しくあれ。んで、俺でも出来るかも、なんて才能ないやつに“人前に立つ”ことへの夢を抱かせるな。

俺は、凄いヤツを見たいんだ!!