心身のバランス
先日の世界タイトル戦でずば抜けた強さを見せ付けた内山高志選手について。
彼は、根性・素質・稽古量・人柄、と全てが備わった名チャンプですが、ひときわ感心したのは、その心身のバランス感覚。
TVでロードワークのシーンが映し出されたけれど、体軸がまったくぶれず、とても安定感のある走りを見せてくれた。
心の安定も素晴らしいね!試合後、アナウンサーが「満面の笑みです!」と語っていたけれど、王者はニコリともしてなかったよな。
タイトル奪取のときは喜びをあらわにしていたけれど、今回の防衛戦では感情を出さなかった。
それどころか、試合直前にトレーナーが急死した挑戦者に対し「大変な状況なのに戦いに来てくれてありがとう」と気遣いを見せる。
気負いもハッタリも無い。どこかの一家とは大違いだね(笑)。
お母様がまた良いね。インタビューで「高志は普通の子でしたよ。・・・いえいえ、そんな事言っても・・・普通です」なんて飄々と答える。
彼のご両親が息子を丁寧に育てたんだな、ということが伝わってくる受け答え。
親の過干渉で満天下に恥をさらしたどこかの一家とは、ドえらい違いですね。
心身のバランス、というのは親の薫陶の部分が大きいのだろうね。所詮、心が安定しないと肚に気が落ちないからね。泥縄で落ち着こうったって、ムリムリ(笑)。
武術家でも、ハッタリが大好きなセンセイがたくさんいらっしゃいますが、こういう若者を見習らわれたら良いと思いますよ、ウン♪
そういえば、王者は「ゆっくりコーヒーでも飲みたいっす」とインタビューで答えていたなー。結構、こだわり派と見た。あんなナイスガイと珈琲談義でもしたいねー。