我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

行動を起こせ!

少年時代から愛読していた漫画に『六三四の剣』がある。

剣道を愛する少年・夏木六三四(むさし)が剣道を修行して成長してゆくさまを描いた漫画であるが、結構“心に響く言の葉”がちりばめられていて、時々引っ張り出しては読んでいる。

主人公も良いんだけれど、主人公を囲むキャラもとても良い味出している。修行の岐路に立った息子・六三四に語りかける母・佳代。

そう。今のこの一瞬は、二度と帰らない。

・・・家内の主宰するダンス教室にゲスト出演してくださった方が、亡くなった。

享年45歳。ガンで余命一ヶ月と言われた中で、舞台に立った。末期ガンによる激痛で、舞台の前日も、そして翌日も立ち上がることすら出来ず、出演当日だけが「奇跡の一日」だった。

舞台から1ヶ月あまり。8月の上旬に45年の生涯を閉じた。

人はみな死刑囚だ。必ず、死を迎える。

昔、鍛えに鍛えていた時代、俺だけは死なないような気がしていたが、数年前、海外の射撃場で自動小銃を撃ちまくった後に弾があたった的を見て考えを改めた。

アレが当ったら、俺もたぶん、死ぬ。それも、結構簡単に。だってさ、分厚い鉄板が、バターみたいに削ぎ落とされているんだもん。

私の畏友のように、私自身は戦場に行く機会はないだろうから、銃弾に当って死ぬことは無いとは思うのだが、人生を終わる前に、自分の舞台をしっかりと満足いくまでつとめあげたいね。

おい!行動だけが人生だぜ。行動を起こせ!


出来ない言い訳、やらない言い訳は、時間の無駄だぜ。な?

・・・しかし、えらそうなことを言っているけれど、ピンボケ写真は格好悪いよな。携帯、そろそろ買い替え時かな??