我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

銃刀法違反

実家に行き、親父を見舞って来ました。病を得てから10年以上が経ち、かつての恐ろしさは何処へ行ったのか、というくらい、親父は弱ってしまいました。

義母も来てくれ、昔話に花が咲きました。

母が親父の武道にまつわる交遊録を義母に紹介し始め、剣の話に(父は若年時より、ある剣と体術の達人の教えを受けていました)。

そう言えば、と私のほうに向き直り「あんた、日本刀を持っていきなさいよ」と唐突に話題を振る母。

実家には3本の日本刀があり、うち一本は、私の成人祝いに打ってもらったものだ。

許可証があるか確認すると、刀と別置きにしてある由。それでは駄目だ。許可証の無い日本刀なんか積んでいたら、万が一、検問でもあった日には、逮捕だろ!?

「大丈夫じゃないの?」と呑気な母。いやいや、大丈夫じゃないだろ!!きちんと木刀を袋に入れて車に載せていたのに、事情徴収を受けたことがあるんだよ。

筋が通らないので理由を聞いたのだが、はぐらかされた上に、なおも抗議すると「あ〜コチラ○×駅前交番ですが、一台、いや二台応援をお願いします」と応援まで呼ばれて足止めを食ってしまった。

木刀でこれだから、日本刀を不法所持となった日には、どんな目に遭うやら分かったモンじゃないよな。

母には、次回までに許可証を探しておくように頼み、実家を後にした。

次回は日本刀お持ち帰りだね。