我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

伝播

とちおとめ様



昨日参加した柴又の本部道場での稽古終了後、昨年末行われた組手のDVDを購入。帰宅後に早速鑑賞したのですが、色々と課題が見つかり、あーでもないこーでもないと始まっちゃいまして、就寝は4時過ぎ。

どこかの支部長さんも6時まで観ていたそうですが、やっぱりかい(笑)。こちとらは日曜の朝から支部の稽古があるというのに粘ってしまいましたからね。おかげで4時間睡眠で稽古です。

東京での稽古がまた非常に内容の濃いものでした。テーマは「立禅で練り上げる内と外の体構え」とでも言うべきでしょうか・・・。組手の反省と相まって、私的にはとても大きな課題を頂きました。

それらの中から私が体現できるものを、今朝の支部稽古にてお披露目&検証。参加してくれたのが一番出席率の高いお二人だったので、思い切ってかなり本質的な話に斬り込む。

本質的な話、とは「こう来たら、こう返す」という単純な断面を切り取った具体的な話ではなく、言ってみれば抽象的な話ということです。目に見える氷山の一角を支える水面下の部分のお話。

昨年はこんなこと言っても支部の門人全員が消化不良になってしまったでしょうが、今は誰かが理解してくれるのでありがたいですね。不思議なことに誰か一人でも理解してくれれば、なぜか周囲にも伝わるものです。理解した人の感性が伝播するんでしょうか?

今後がますます楽しみであります。


【今日の一枚】
 娘が剣道大会で副賞にいただいてきた“とちおとめ様”。やや早熟ですが、美味しゅうございました