我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

武縁に恵まれて〜その2(切磋琢磨)


小島氏たちと別れて宿に戻ったのは午前4時半。フロントで6時15分にモーニングコールをお願いしてベッドで大の字に。

フロントからのコール5分前に起床。体操とシャワー、そして少しだけ立禅をして駅に向かいました。おにぎり専門店で握り飯を3個買って新幹線に乗り込む。

おにぎりを食べて爆睡!東京駅で掃除のお姉さんに起こしていただく。

今日の支部稽古ですが、日曜の常連さんがお休みをとるということなので、お休みにさせて頂きました。物理的に間に合わないし。まぁ、大阪行きは4か月にいっぺんなので、今後は臨機応変に代行日など設けましょう。

丸の内線で方南町に向かう。先だって御縁を頂いた不二流体術の大嶋宗家の指導される稽古会を見学させていただきました。

この日の稽古は少人数ながら充実したもので、技術的にも素晴らしいものがありました。どれだけ身体を掛けて基礎練習を積み上げたのかが伝わってくる動きです。なにより稽古生の方々の清々しい表情が非常に印象的でした。

そのことを大嶋先生に伝えると、即座に「目一杯汗かいてぶつかり合っていますから」との返答が。そうですよね、それが稽古する者の原点ですね。

スカッとして居ない奴は駄目です!屁理屈ばかり垂れるやつは、目が死んでいます。はっきり言って(笑)

稽古終了後に近所のファミレスに。大嶋宗家が注文したのは飲み物とサラダだけ。「稽古の後は食欲が湧かないんです」とのこと。

体力がありそうな(いや、実際あるんですが)大嶋先生ですが、一時間半の稽古でそれだけ消耗する、ということなのでしょう。

飯を食べながら色々と話をしました。今回はホニャララなネタは無し。主に身体遣いの話で盛り上がり、表現の仕方は異なっても、着眼点の似通っていることを感じました。

先日参加された空手(凱旋塾)の稽古でも随分と得るところが多かったみたいです。塾長の沙人先生は探究心と卓抜した身体能力を兼ね備えていますから、素晴らしい稽古だったに違いありません。

再会を期して家路につきました。身体はクタクタですが、とても充実したシルバーウィークでありました。金剛石の輝きを持つ男たちとの素晴らしき邂逅に、感謝!であります。

私も負けては居られません。切磋琢磨と言いますが、金剛石を磨けるのは金剛石でしか無い、とどこかで読みました。クズ石で金剛石を磨いたら磨いた方が欠けてしまうだけです。

私自身が金剛石にならなくては、せっかく知り合えた男たちと磨き合えません。精進あるのみ!であります。


【追記】
大嶋宗家とのきっかけを作って下さった沙人塾長および、友人の畠山氏に連絡を失念して居りました。こう言う事はきちんとしなきゃだめですね(反省)。
上手く行っている時こそ、感謝と礼節を忘れないようにしなければ!