我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

諸行無常?

最近の私のマイブームは「YouTube」です。何を視聴しているのかと言えば、主に音楽、その次にボクシングでしょうか。割合は8−2で圧倒的に音楽ですね。

新曲はほとんど知らないので、昭和の歌謡とか、90年代までの歌が多いです。

なんで新曲を知らないかと言うと、何を言っているのかよく分からない歌が多いからなので、心に引っ掛からず、覚えられないからなのです。単語は分かるのだけれど、何を伝えたいのか、よー分からん(笑)。私のセンスがきっと古臭いのでしょう

十代〜二十代のころの歌を聴いていると、青春時代の気持に戻れるからでしょうか、時間が経つのを忘れてしまいます。こころが青春時代にトリップすると、カラダにも力がみなぎって来ますね。

色々と聴いていて気付いたことがあります。

それは、どんな曲も作られて盛んに歌われていた当時が一番良いのだな、ということです。例えばある曲がつくられて流行った10年後とかに、同じ歌手がもう一度歌っても、もう同じ魅力が出ない事が多いな、と感じます。

特に本人が作った歌だとその傾向は顕著ですね。きっと、歌を作った当時とは心身の状態が変化してしまうからなのでしょう。これ、十代頃からうすうす気づいていたのですが、最近、確信に変わりました。特に、節回しを変えたバージョンが出たら、基本的に「アウト!」です。

大学時代にアリスのテープを買って「チャンピオン」が“テクノバージョン”とやらになっていたのですが、これは厳しいものがありましたね。感情がまったく高揚しなかったな。これじゃあ、リングに向かう気が失せちゃうよ、なんて思いました。お気に入りの曲なんですが・・・。

お気に入りと言えば、昨日、TVで山根康広さんが久し振りに名曲「Get along together」を歌っていましたが、感想は・・・「諸行無常の響きあり」であります。昔はもっと上手かったんだけれどねぇ。

ちなみに、私は25歳の時にこの曲をお店で歌ったところ、山根さんのファンだという店の女の子からボトルを入れてもらったことがありました。その時は「本人の次に上手い!」と言われた思い出の一曲なのであります。今なら俺の方が上手いかもしれないな。

よし、今度、十年ぶりに歌ってみるかな。歌ってみたらやっぱり「諸行無常の響きあり」なのでしょうか、ワタクシも。自分のことは自分では分からんものですからねぇ。