我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

山稽古

山のお供は日本犬だワン!



今日は、山稽古のお話を。

お盆休み前から山に行くと言っておきながら色々あってなかなか行けませんでした。ようやく今日になって午後、愛犬・大和号をお供に“みかも山”での山稽古を行いました。

昨日は午前中の稽古でかなり追い込んだので、山に行く気力・体力が無くなり、家族サービスとなったのはブログに書いたとおりです。

ちなみに昨日の場合、稽古場に水筒を持っていくのを忘れて水分摂取が出来なかった事が、稽古での追い込みと相俟って、体力の消耗に繋がりました。言うまでもなく、運動中の水分補給は大事です。

我々が学生の頃は夏の稽古で水分など摂れなかったですから、大変でしたね。炎天下のランニングや補強で汗を出しきっていましたからね。もっとも、私はランニングやアヒル歩きは早い方でしたので、早めに着いて見つからないように水分を摂っていました

先輩に見つかったら、シメが入ることがありますから必死でしたよ。私も随分シメたなぁ・・・。今は良い時代になりましたね(しみじみ)。

・・・おっと、山稽古に話を戻しましょう。

山稽古の必須アイテムは二つ。日本犬と、水分です。後者は前述の通り。トレーニング中の水分補給はもはや常識以前ですね。なぜ日本犬が必要なのかと言いますと、これも理由は二つ。

 1.ペースメーカー
 2.イメージトレーニン

  
日本犬は山に抜群に強いので、お供に連れて山を駆けることでチンタラ歩きにならず、自分の肉体に負荷を掛けることが出来ます。もちろん、危険防止のために呼び戻しなどの躾は行っていることが条件です。

また、日本犬の走りは凄く美しく軽快です。我田引水ですが、特に甲斐犬は、良く撓る胴体と強靭な足廻りを持っていますので、一緒に走ることで自分の走りにとって良いイメージが作れます。

山稽古のお供、ということに関しては洋犬は不合格となることが多いです。山を駆け巡るということがDNAに組み込まれていないのか、山を駆けるには足廻りが弱いですね。

その日の天候や体調に合わせてコースを決めます。今日は短時間集中コース。岩場や階段の多い急斜面をダッシュを交えて一気に駆け上がりました。頂上で小休止の後、ハイカー用の舗装された道路を下りました。

この間75分。駆け上がりを一気に行い、頂上付近のパラグライダー場で水分を摂って夕刻の風を頂きました。駆け上がった後の山頂の風の爽快感は、格別です!そして麦茶の美味しいこと!どこの名水で淹れたのか、と思うほどです。

こんな贅沢は滅多にないですよ。南青山のカフェで最高級のケーキと珈琲を頂いても、こんな心地良さは絶対に味わえないですね。身体中の細胞が喜んでいるのが、良〜く分かります。

4時間以上入る時がありますが、さすがにその時はダッシュは短めに、そしてコースも緩急をつけて(今日は“急”ばっかりでした)行います。

・・・ざっと、こんなところです。これは私が中学生の時から行っている鍛練のひとつです。言っておきますが、単なる体力トレーニングではありません。何に役に立つのかとか、走り方はどうであるとかは、ここでは書きません。

御自身で体験なさるのが一番であるかと存じます