我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

脚下照顧

休みになったらやりたいことをドンドンやるぞ〜!と思っていたのですが、色々と用事も湧き出て来たりして、あっという間に日が暮れます。

今日は午前中に立禅・這・練はもちろん、歩法やら打拳の打ち込みやらみっちり一通り稽古しましたので、予定していた山稽古を中止。午後は妻子をカラオケ&お茶に連れて行きました。

またしても「空バカ」炸裂。私の場合、歌える曲数そのものは多いんですが、レパートリーが95年あたりで止まっているので少し新しい歌も歌うことにしました。今日は川嶋あいさんの「旅立ちの日にを歌いました。昨年、ラジオで聞いて不覚にも涙流した曲なのです

夕方からは秘密特訓(笑)。基盤力強化訓練と命名した稽古とコンディショニングを中心に汗を流しました。良い汗かいて、快調です。神様ありがとう!

時間があるんで稽古だけは欠かさないようにやっていますが、理想的な稽古を継続してやるというのは、なかなか難しいですね。休みのときは時間を捻出できますが、仕事をしながらとなると、大半の時間は当然のことですが仕事に費やすこととなります。

武術の指導だけで食べて行ければ一番良いのですが、現状ではなかなか難しいです。警察の特練やその教官や教員を除けば、武術・武道で食っている人はかなり少ないでしょう。多くの稽古人は必然的に仕事や家庭とのバランスで稽古しているわけです。

私は勤め人としては、かなり稽古環境が恵まれている方でしょう。仕事場は近い、基本的に定時に上がることが可能、定期的に稽古する場がある、良い指導者に恵まれている、・・・そしてここが大事なのですが、家族の理解と協力があります。

家族の理解と協力が得られないと駄目ですね。少なくとも、家族に稽古を邪魔をされるようでは武術家失格だね。それってコミュニケーション能力が無い、ということですから。

武術だけでは無いですが、芸事だけが宙に浮かんで存在する、と考えているかのように足元を顧みない奴は、いずれ失敗するでしょうね。いやいや俺は、周囲が合わせてくれるほどの人間国宝的存在だ、というのならまぁ別ですが。

我田引水で恐縮ですが、私は家族サービスは忘れません。時間が取れる時は飯を御馳走するし、出かけた先で美味そうなお土産があれば買って帰ります。

私の場合、稽古に来てくれる人達と家で食事会をしたり、武道の関連の付き合いでしょっちゅう家を空けたりで、家族には協力をお願いして居ますから当然です。

家族サービスしようにも、小遣いが十分にないって?う〜ん!飲む回数を減らしたらどうでしょうか?煙草もやめるとか減らしたら良いんじゃないですか。私は中学校でタバコやめました。タバコ止めるとスタミナ切れしなくて良いですよ。

まぁ半分冗談ですけれど。でも、酒とタバコはほどほどに、それからジャンクフードを遠ざけると基本的に暑かろうが寒かろうが体調は大きくは崩れません。

自然の法則にのっとり健全に生きて行くことが、息長く現役武術家であり続ける基本です。

すなわち、1.息=呼吸、2.食=飲食、3.動=身体運動、4.想=精神活動 の4つを自分で整える。そして、出来れば五つ目として良い“環境”を選び、整えて行くこと。

特に難しいことはないと思います。真理は遠いところにはない。足元を見つめ直せば、おのずと答えが出て来るのではないでしょうか。

脚下照顧ですね。