我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

5/10 日曜稽古会

今日は連休最終日。明日からまた仕事です!ちゃんと社会復帰できるかどうか心配ですが、仕事も自分を鍛えるいい機会だと思って前向きに取り組んで行きたいですな。

さて、稽古の話です。最近の日曜稽古会は屋内で行う事が多いのですが、いい機会ですので立禅に入る前に身体の動かし方や鍛え方の基本を行ってから稽古に入ります。

太気拳自体が動きの根幹を練るメソッドの集大成ではありますが、立禅などは特に本質的な部分が凝縮されているので、いったん一般的なレベルまで解いてみるのも一考かと思っています。

立禅などの基礎練法のあと、歩法と踏み込んでの炮拳を主体に稽古して推手で締め括りました。

稽古後、M君から組手に関する質問があり、少々時間を割いて話をしました。詳細は割愛しますが、組手について以下の二点は最低限了解頂くよう、皆さんにお話ししました。

1.組手はあくまで稽古のひとつであるということ

2.太気の組手でもある程度の決め事を設けるけれど、これらは競技におけるルールと異なり、それを利用した組手を行うべきでは無いこと

太気拳を打撃系格闘技と捉えると本質とズレが出る、と私は考えています。いや、私の考えと言うより王郷斎先生自身が言われているではないですか。

曰く「拳とは力を奮い起すことである。局部の方法では無い」
今のところ小山支部は人数が少ないこともあり、稽古に来てくれている方達には趣旨を理解頂いているようです。

武術は直截的には相手を制圧する技の稽古ですが、それだけに稽古においては真剣さを忘れないようにしながらもお互いを尊重する姿勢を忘れないようにしたいと思います。