楽な稽古は楽しい稽古
今日は水曜稽古会。稽古のお題は、短刀捕りの身法と練(ねり)。まずは通常の短刀捕りを行い、その後、身法をメインにして相対稽古。
とにかく体幹部と足腰の連動を意識して動いてもらう。これはとにかく数をやること。数をやるためには楽をしないと出来ない。楽にやるためには理に適っていないと出来ない。
後輩のK君が至誠塾のHPに「楽をする」という題で、この辺のことをネタに日誌を書いている。これが中々の名文なので、是非ご一読を。
(至誠塾公式HP:http://www.taikiken-shiseijuku.com/admission.html)
楽をするとは何事か、という方もいらっしゃるかも知れないが、稽古は楽にやらなければいけない。楽にやっても力が出なければ、武術とは言えない。
楽をするのとダラけるのとでは、意味が全く違う。
実はダラけていては、楽は出来ない。ダラけた後は、ピシッと出来ないことを感じられる方は多いと思う。ところが、気持ちは充実させたまま、身体を楽にして無駄な力を抜くと、「いざ鎌倉!」という時には本当の力が出る。
身体の中がまとまり、流れが出来る感じになる。これが身体でわかって来ると、稽古が一段と楽しくなって行く。動けば動くほどキレてくる。
身体の中に流れが出来、それが増幅する感覚を練の稽古で感じてもらい、その感覚を切らせないようにしながら、最後は自由に動いてもらった。
いわゆる探手(たんしゅ)なのだが、自由に動く、とは好き勝手に動くという事ではなく、一定の法則にしたがって然るべき時に変化し、打ったり護ったりする。私自身もこの辺はまだまだ課題が多い。
会員さんたちには、現時点では何となくでも分かってもらえれば良いかな、と思っている。難しく考えず、どこでは打ててどこでは打てない、などと日々検証して行けば、自然に分かってくるだろう、と思っている。
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