我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

タイトルマッチ

当ブログに書いた通り、昨日の稽古は歩法を中心に約6時間。勿論、その間小休止はあるものの、単独稽古ゆえ順番待ちや解説は無し。全部、鉄太郎の・鉄太郎による・鉄太郎のための稽古。

さすがに今日は筋肉痛に襲われましたよ、キミィ!


さてと、ワタクシメのことはさておき今日のネタね。昨日のボクシングWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ。これにはワシ、チョット頭に来ましたよ!

完敗した挑戦者の相沢選手に、ではない。実況のアナウンサーにだ。

まずね、勉強が足りません!佐藤君、君はネ、次回のボクシング中継までに、世界戦の映像を4〜50戦見ていらっしゃい。

佐藤君、ハードパンチャーである王者ムニョスに詰められて主導権が掴めない相沢に、「ここでカウンターが欲しいですね」を連発していたけどね、カウンターって詰められた状態じゃ放てないのよ。

こんな事、格闘技を少しでも稽古するか、あるいは観察眼を持って観戦すれば分かる事だ。格闘技をカードゲームか何かみたいな目で見ているんじゃないのかね、この人。

子供の漫画じゃないんだからさ、あの技に対してはこの技、なんていう安易な方程式は成り立たないんだよ。

格闘技の実況アナには“観の目”が必要だ。それが無い実況や解説は単なる雑音だから、目ぇ明けて寝ていなさい。

もっとも、これは佐藤君だけじゃなくって、ブタマン君なんかもかなり癇に障るコメント残すけど、あっちは半分プロレスだから黙認する。

ともかく、佐藤君の実況のおかげで、ディフェンスマスター・川嶋の解説が空回りだったじゃないか!次回は頼むよ、キミィ!


さて、小言はこれくらいにして、試合について。相沢は残念だったけど、格技の何たるかが如実に表現された試合だった、と思う。相沢選手も凄く良い選手なんだけど、何しろ相手が悪かった!

格闘技者とスポーツマンの試合だった、とも言える。ムニョスと相沢を比べると体構えに差がありすぎた。これが勝敗因の全てだと思う。内藤高治先生ならば、「相沢君、面を打ちなさい!」とおっしゃっていただろう。

あまり書き過ぎると揚げ足取られるかも知らんから、これ位にしておくか。

詳細は明日の小山支部水曜稽古会だけで、じっくりこってりとお話させてもらいますよ。題して、“太気拳的世界タイトルマッチ観戦法”というところでしょうか?

別に私が太気拳を代表しているわけでは無いんだけど、そこんところはまぁ、大目に見てやってつかぁさい。