我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

現役ですが何か?

先日、久々に小山温泉思川に出かけてきた。サウナに入って、二回目の水風呂に浸かっていた時の事。

立ち上がって伸びをしたら、結構いい身体した60代と思しき御方が話しかけてきた。上から下まで目を走らせながら「素晴らしい身体をされていますな♪」

ウゲ!もしかして○〜ホ〜?俺、今まで何度も迫られているんだよな。俺はそっちの趣味はねえぞ!勘弁してくれよ。

おっちゃん、再び同じ質問。軽く聞こえないフリ。「で、貴方、何かやっておられますか?」あぁ、そういうことか。「重量挙げですか?」おいおい、そりゃないぜセニョール!重量挙げやっていたら、こんなに細くないだろ。

拳法を少し・・・。「ほう!私もね、空手やっていました。○×会。32歳までは結構試合出ていて強かったんです」おお。そうですか。で、しばらく冷たい水風呂で熱い武道談義となる。

「あなたはお若くて強そうだ。現役バリバリですな!羨ましい」いや、お褒めに預かるほどでは・・・。「で、お幾つになられますか?」あと一ヶ月、来月の5日で39歳ですヨ。

「えぇ!39歳になるのに現役!本当に!?」いや、ウチは試合はやっていないんで、選手ではないです。自由組手をやれる、って言う意味では現役ですが・・・。

「いや、だけど39で若者と戦えるなんて」わしも若者なんですけど!「失礼。でもね〜、よく出来ますね!私、その年齢になると組手が怖かったよ」

おっちゃん、一度も手を合わせたことの無いワシを、散々褒め倒して帰っていったのだった。俺は53歳になる師匠に勝てないんだよ、と言おうと思ったけれど、なまじ稽古しているだけに、信じないだろうから、やめました。

おっちゃんよぉ(矢吹丈ちっくに)!俺はまだまだ強くなるぜ。太気拳では俺の年齢なんて若造だぜ!

高木先生や、その先にある澤井先生の世界が目標なんでね。