我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

本日の稽古

自然の中で


いつもより遅めの朝稽古を終えて、小山駅に向かう。山形から八千代台に家出中の南無さんを迎えに行くためだ。太気拳を稽古するためにこっちに出てきて、ガテン系職人をやっているんだと。

県南体育館ロビーでM君・Y君、そして体験入門のX氏と合流。小山支部の会報『しもつけ武道通信 Vol.3』を配布。これには毎月のお知らせと、武術武道に関するコメントを記載している。

本日は体育館を取れなかったため総合公園で、と考えたが、せっかくだから自然のなかで稽古しよう、というので裏山の神社へ移動。ひさしぶりに行ったので、山を歩き回り、到着時には汗だく。

自然児南無さんは「気持ちいいなあ!」を連発。いやいや文明人の鉄太郎にとっても、この自然の中での稽古の気持ちよさは別格だ。栃木県に引っ越してきて以来、特にそれを感じる。

立禅の後、揺の解説と、そこからの歩法と手法を一致させる稽古を数種類。その後、打拳を2種類、ミット打ちも交えて行う。これも、踏み込みと打拳を一致させてゆくこと、それと、膨張と収縮の身法が大事。

何度も休憩を挟んでいるが、全員、滝のような汗。とにかく暑い!歩法をともなった打ち込みを繰返すので、体力の消耗が激しい。マイペースで行ってください、と繰り返し注意。

最後は掌打合わせ・推手の相対練習でシメ。

二人とも、少しづつ太気拳らしくなって来たのが見て取れる。1人稽古を十分やって来ているのだろう。

太気拳は“根性日雇い”、つまり時々1〜2日猛稽古するよりも、日々、少しで良いから時間を見つけて工夫して稽古することが大事だ。

少人数でやっているうちに、草創期メンバーには基本を十分マスターしてもらいたいと思っている。そうすれば、集団の中でお手本になってくれる人間が何人か出来る、ということ。

私が至誠塾に入った頃は、すでにそういうお手本になる先輩が何人かおられて、おかげで良い勉強をさせて頂いたと、思う。いつか、小山支部も、こんな状態に出来れば良いなぁ・・・と考えている