我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

そろそろ焼き入れかな。

昨日、ちょこっと書いたが、佐藤嘉道先生のお言葉で「身体に焼きを入れる」というのがある。元々澤井健一先生がおっしゃった言葉だそうで、30代、40代、50代・・・と年代が10年進む毎に、節目の年に一年間単純に身体を鍛えなさい、ということだとか。

そうすることで、次の10年間はつらつと稽古できる礎になるそうだ。俺も9月になったら39歳だ。まず、焼き入れ出来る身体を作らねば。今、自分に何が出来て何が出来ないかの棚卸しだ。

因みに30歳になった時は、空手の朝稽古の他にボクシングジムで特訓をした。ボクシングの、というより思い切り打拳を打って壊れない身体作りだった(おかげで、ボクシングは余り身に付かなかったが)。

来年の春からの“焼き入れ”メニューを決めるため、今後の稽古で自分の身体を総点検して行くつもりだ。

20代の頃は、骨まで疲れるほどの稽古をしても、肉食って横たわると栄養が傷んだ箇所に行き渡る“音”まで感じた。ぐっすり寝るて起きると、内側から身体が盛り上がるのが分かった。

今はその様な力がなくなった分、神経の安定が増してきた。向上しつつ生涯太気拳を稽古するために、変化してゆく自分の身体と正面から取り組んで行きたい。