我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

『天上の青』を読んでー②

引続き 『天上の青』(曽野綾子著 毎日新聞社刊)を読んで。

今の自分に これが一番!!と思えた言葉は
殺人犯宇野の弁護を引受けた子持ちの女性弁護士 風見渚の言葉だ。

『私、結婚する時、主人に言われたんです。弁護士をやるなら、
 一生、道楽でやれ、って。最低食うだけは僕が引受けてやる。
 だからお金になるかならないか、ということじゃなくて、
 この事件の弁護に自分が関わることが、自分にも相手にも
 意味がある、と思うものだけやれ、って言われたんです。』

この言葉は 恐らく、著者の曽野綾子氏が結婚の際に
夫となる人から 言われた言葉なのではないか?
と、私は推測します。曽野氏は おそらく『小説家をやるなら・・道楽でやれ』
と、言われたのではないでしょうか??

 『(中略)・・でも後で考えてみると、道楽でやれ、って言うのも、
  割りとむずかしいことなんです。道楽だなんて言ってて甘えが
  出てはいけないし・・・(中略)初めはそうやってまじめに
  迷ってました。(中略)・・そのうちにずっこけて来て、
  いい方法を思いついたんです。それは相手に選ばせることだ
  って思えるようになって来たんです』

のすけ。はこの 風見渚の言葉に 光明を見たのです。

やっぱり太気拳の先生を目指すのが良いなぁ。と。

太気拳は、いまのところ
一般的な知名度や需要が それほど ありません。
まして女性が。というと伝播する可能性が低いのです。
武術は、人から人へ伝えるものですから。

わたくしが 先人、先輩から 受取ったものを
この世の中で いったい 誰が おいそれと
受継いでくれるというのでしょう?

しかし まぁ。 こう思うのです。

我が家には 鉄太郎という 働き者の夫がおりますので

太気拳に女の先生がいたとして
それが商売として成立つのか?
などとは 考える必要は無いのでしょう。

気負うことは無いのです。

これと思える人に出会えるまでは
開店休業であって 構わない。

道楽営業で良いのだわ〜♪