我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

傳人(でんじん)として

運動にはおおむね三つの目的がある。
一、健康な身体を作ること
二、自衛のため
三、趣味として、である
(王薌齋 『習拳一得』)

意拳(大成拳)を創始された王薌齋先生の金言ですが、今もって色褪せない言葉であると思う。
同著にて「拳学の運動」という言葉が既出しますので、上記の三点こそが拳を学ぶ目的である、と王薌齋先生はおっしゃるわけです。
上記の一と二は「内と外に存在するリスクからの自衛」であり、三番目の趣味は、読んで字の如く「趣を味わう」という行為である。
リスクからの自衛とは主体性確立の最低条件であり、趣を味わう行為は心の豊かさを培う。王薌齋先生は強さのみならず、人としての深みを培う学びの体系としての拳学確立を意図されたのだろう。

太氣拳の許状に曰く
「抑々太氣拳の真髄は形意拳に発祥 王薌齋先生の大成拳の流れを如実に修行体得し 過現未三際より一切萬物に至るまで 妙應無方なる氣の本領を顕現するに有」

この文章は澤井先生の依頼により、佐藤嘉道先生のお父様が練り上げたものだと伺っています。
太氣拳の傳人たらんとするならば、そもそも太氣拳とは、を念頭に置いて拳を練り、後進に伝えることがその最低条件であります(これは私個人の意見や好みではなく、論理的強制です)。

太氣拳とは、王薌齋先生の拳学を日本の風土や武的技法を加味し再措定した国風文化であると、私は考える。
稽古に集う方々には特訓を強いることは致しませんが、実技と理念については少々うるさい指導をさせて頂きます。
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます( ̄▽ ̄)

<直近のイベント>
2/19(日)組手交流稽古会(栃木県上三川町):http://d.hatena.ne.jp/superbody/20170219/1485172739
2/26(日)太氣拳講習会 in 神戸:http://d.hatena.ne.jp/superbody/20170226/1486028030



太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(支部詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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太氣拳とは>
 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太氣拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

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