我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

見たくない現実を見る

明日は宇都宮で会社を経営している門弟に、経営指導を受けて来ます。

武道の修行および道場生への指導については、損得勘定ではないところで動いております。しかしながら、道場運営をいわば正業として行う場合、経営的な側面はいやでも応でも発生する、と。

そしてまた、私を含めて武道人は経営に関しては素人同然というケースがほとんど。まぁ、損得勘定が得意だったら「絶対に」武道で身を立てようとは思いませんな。でも武道を生業にした以上、キチンと生計を成り立たせて道場を存続させなきゃ、せっかく稽古に来てくれる道場生にも迷惑をかけることになる。

というわけで、遅まきながら勉強を始めた次第。もちろん、独学我流なんてことはしない。なんとなれば、学ぶという事は「変化・進化・深化」することであり、そのためには「見たくない現実」「都合の悪い自分」を客観視せにゃ意味が無い。

幸い、道場のメンバーに経営者が数名居ますのでご相談。極真空手の武道家であり研修講師をされている鈴木稔先生には、企業研修を担当されている深沢製餡所さまの経営計画発表会にお招きいただき、10/31(土)に参加して参りました。

そして、冒頭に登場したIさんからは、問題点の抽出と解決についての手法に関してテキストと資料を頂戴し、折に触れてアドバイスをいただいています。そして明日、テキストの手法に則り問題点の洗い出し作業にお付き合いいただく次第。
私を含めて、人は「見たくない現実」から目を背けるもの。しかし、それでは今までの自分から脱却しきれないのは明白。
武道修行にもまったく同じことが言える。稽古は、理想と現実の誤差を埋める作業です。自分ひとりで技を練る時間は大事ですが、自由意志を持った相手と一手交えて自分の心技体を検証する稽古(組手・乱捕り・地稽古など)は避けて通れない。
組手をすれば、理想の動きが出来ていない自分、色気を出して自滅する自分、お相手の気迫に押されて逃げてしまう自分・・・と向き合うことになる。そんな「見たくない現実」と向き合って改善に取り組んでこそ、レベルアップが図れる。

きっと経営のプロから見れば、私の道場運営なんか「ボールの縫い目が見える(川上哲治)」状態ですな(笑)。明日は胸を借りてぶつかってきます!ヽ(^。^)ノ



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 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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