我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

抜く

今日は定時退社に成功し、久々に高田馬場で高木塾長のご指導をいただきました。

稽古のテーマは立ち方と上下の連動。佐藤嘉道先生が『拳聖』で述べておられる通り、地と人の直結がなされていなければ生涯武道はなし得ないであろう。


冒頭先生より「力が程よく抜けていい動きになっている」とのお褒めの言葉を頂く。インフルエンザで病み上がりの時期にフラフラしながらも軽い稽古を行っていた、と言うか、軽い稽古しか出来なかったのが良かったのだろうとのこと。

備忘録代わりに先生が言われた事をいくつか。


「ガンガン追い込んで稽古するのは大事なんだけれど、病気や体力の衰えが切っ掛けでいい感じの動きになることがある」

「力は抜く。抜けちゃうのはダメ」

「重心が下がって良い感じだ。下げようとせずに落ちている」


いつも軽い稽古だけすれば良いということではなく、やはり集中して稽古する日常があってこそ、老いや病で力が出せない状態に追い込まれることが切っ掛けで良い動きが生まれることもあるのだろう。

集中してガーッと根詰めておいてから、フッと「抜く」瞬間に良いものが生まれるのかも知れない。



太気拳至誠塾栃木県小山支部は、太気拳を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。
また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております

☆お問合せはこちらhttp://my.formman.com/form/pc/AntTny9AIWHChfRQ/