我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

納刀の稽古


午前中の稽古の後、晴れていたので2階のポーチに椅子とテーブルを出して田んぼを眺めながらブランチを頂く。

気温が上がってきたので、食後はアイス珈琲。佐野の珈琲音で買ったマラウィを使って、茨城のサザ珈琲さん流の淹れかたでこさえたマザグランアイス珈琲なり。

一休みして八王子の実家へ親父を見舞う。病院に居るときより、表情が豊かになったが、衰弱はいかんともしがたい。

親父は疲れていると見えて、しばらくしたら眠り始めたので、私は和室に。三振りある親父の愛刀を取り出して鑑賞する。

療養生活が長く、しばらく手入れしていないのでところどころに小さな曇りがある。私が形見に貰うことになるだろうから、研ぎに出せばすぐに復活するだろう。


古刀なので最初の所有者は武士だったであろう。


そう思うと眺めているだけでは飽きたらず、振りたくなってきたが、手入れが行き届いていないので、発剣は行わずに構えから納刀の稽古のみを行う。

手の脂を付けたくないので、もっぱら略式での納刀動作であるが、心に凛としたものが宿る。動作も粗雑に行えば、アタリマエだが怪我をする。

真剣を扱うのに、“大体出来る”は通用しない。そのために、居合を志す者は丁寧な稽古を行う。


この感覚を太気拳の組手にも剣道の竹刀稽古にも出せなかれば、イカンなぁ。

殴り合いが強いとか、打たれても心が折れないとか、そういう次元が低い“稽古”はしたくない。“斬れ味”のある拳を持てば、そんな感覚は吹き飛ぶはず。


稽古あるのみ!



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