鞭(むち)
朝稽古を軽くやって犬の散歩をした後、臨時の稽古会を行った。参加者はFさんとK君の二名。
テーマは東京でもやっている抜いて入る推進力の稽古と“練(ねり)”。
ご交誼いただいているある先生から「空手のあの先生(特に名を秘す)は凄いですよ」というお話をお聞きした。
たしかに、あの剛の鍛錬は凄まじいですね。
「いや。柔の動きが練りあがっています。私も驚きました」
お聞きしたのは昨年であるが、いろいろと忙しくて最近やっとその先生の教材を購入。なるほど、これは素晴らしい。
良く研究されているのが伝わってきます。鞭のような動きを表現されており、太気拳の練と共通するところも見受けられる。
先日述べたような最近の自身の稽古の進境とも重なって、あらためて太気の練の、特に鞭の動きを強調して取り上げた次第。
鞭というとしなやかな先端の動きに目が行くが、大事なのは「柄」の部分。これが拳では体幹部。この部分の柔軟性と強靭さが、先端の“撓り”を生む。
体幹部が出来ていないと、机上の空論になってしまう。
二人とも苦戦はしていましたが、彼らもぼちぼち体幹部も出来始めたので、気長にやって行きましょう。