我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

塾長講習会&昇段者組手披露

17日(日)は午後より高木塾長と東京からの塾生諸氏をお迎えしての講習会ならびに奥入昇段者組手披露を行いました。

講習会では主に『攻防一体の打拳』をテーマに指導を頂く。当たり前であるが、基本の立禅・這・練などの稽古と攻防を構成する個々の具体的技術は密接にリンクしている。

どのようにリンクしているかを、高木先生は実にわかり易く丁寧に示して下さる。


休憩を入れて2時間ほどの指導の後、Fさんの十人組手を行う。一人あたり1分間とは言え、熱気のこもる道場での連続組手。まして、今回は全員が彼よりキャリアが長い。

ちなみにFさんは5月の昇段でしたが、高木先生より「十人組手を経て勝ち取った黒帯が望ましい」とのありがたいお言葉(笑)があり、本日の組手にいたった次第。

で、Fさんの組手。出だしからペースが速い。体力測定の時、1500mを100m走のペースで走る人、クラスに一人居なかった?あんな感じ(笑)。

そんなお調子者とFさんが違うのは、ほとんどペースを落とさないこと。相当稽古を積んだのだろう(あとで200キロ/月走っていたと聞きました)。

さすがに最後はだいぶガス欠になったものの、前に出る気迫を失わなずに見事完遂。立派でした。

つづくMさんは健康上の理由で十人というわけには行かず、M君と私を相手に2回組手を行いました。堅固な構えを崩さずに無事立ち合いを終了。

高木先生から免状と黒帯を手渡していただき、講評をいただく。二人とも安堵の表情。お疲れさまでした。


稽古後、近所の「やすらぎの湯」で汗を流して懇親会場へ。

支部塾生はせっかくの機会なので、高木先生の周囲に着座させていただく。先生はふたたびエンジン全開で「課外授業」。

こういう場のお話にこそ“宝”がちりばめられているんだよな。私などもずいぶんと“お宝”を頂戴したクチです。

あっという間に3時間が過ぎ、お開きに。素晴らしい一日でした。

高木先生を始め、東京から参加頂いた皆さん、支部塾生各位、本当にありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。


追伸:こんな楽しい一日でしたが、カメラを忘れてしまいました(涙)。無念であります