我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

日本人の心

島村@自宅待機中です。

Yahooの画面にこんな記事を見つけました。

記事URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000135-jij-int


過酷な避難生活を続けながらも、人としての誇りを忘れずに生活されている方々には、心底敬意を覚える次第です。

思うに、被災地での皆様の秩序ある行動の裏には、日本社会が培ってきた文化力の高さがあるのではないでしょうか?

それが人としての品格を作り、ひいては「公」や「大義」を「個」より上位に置いて行動できることに繋がっているのだと拝察いたします。

先般、練兵館の白石先生宅で鍋会にお呼ばれした際に、先生は「剣道こそが、日本精神の最後の砦だ」と断言されていました。

私は「武道は(以下同文)」と思っています。竹刀や拳で叩き合ったり、組みあったりを稽古しつつ、その稽古を通じて揺れ動いたり慄いたりする心と言う存在を客観的に見つめ直し、その理を学び、鍛えて行くのが武道の存在価値であると。

その稽古修行は時に無理を承知で行うこともありますが、その意義は「理」を学ぶためにある。だからこそ、稽古においては真摯に心技体を練り上げてゆかねばならない。

私の稽古仲間で物資を送って頂いた某氏は、とかく厳しい稽古を自他に課すことで有名ですが(半分悪名??)、だからこそ、その厳しさと同等以上の優しさを躊躇なく発揮することが出来るのだと思います。

今は身の回りのことに忙殺されて最低限の稽古に甘んじていますが、状況を観て、身体を掛けた稽古と、そして被災された方へ微力を割こうと思います。

日本もまだまだ捨てたものではないですよ。がんばりましょう!


追伸:ん〜。一応“某氏”って書いたけれど、誰だかバレバレですな(笑)