我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

規矩

太気拳はOSであるとは、高木塾長の名言。それを今私はわが身で検証している。

昔手にした“お宝ソフト”も忘れた頃に起動し始めていたりする。

ここで具体的には書けない。誤解無く伝えるには、私の筆力ではとても及ばない。

忘れたソフトが起動するくらいだから、意図して発掘を始めればどんなことが起こるのやら。わくわくするね。

このワクワクを知ったら、稽古は辞められない。三度の飯より稽古が好きになる。

太気はOSゆえに、澤井先生には澤井先生の太気拳があり、高木先生には高木先生の太気拳がある。

当然、島村には島村のバックボーンから成る太気拳がある。冒頭の“お宝ソフト”のことね。

太気をやる前に頂戴したAという宝物とBという宝物が共存出来るだけではなく、それを統括するOSのおかげで、自分の武が乗数的に伸びてゆけそうな確信がある。

注意すべきは自然の理、人の心身の理からはずれないこと。無形の拳だからとて、個人の好き勝手にして良いという訳ではない。

その個人の思い込みを規矩となって正して下さるのが、師や稽古仲間の存在である。

そうした存在に、私は驚くほど恵まれている。

これほど恵まれて強くならなかったら、死んじゃえ!ってなもんだよな!

ありがたき環境に、感謝。