我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

熱いうちに打て

丸満さんの焼き餃子


昼食後の腹ごなしに竹刀を素振りしていたら、娘から相談ごとを持ちかけられた。あまりに勉強をしないために中断させていた道場通いを再開させてほしいとの事。

先日の地区大会での惨敗が、悔しいらしい。ふざけるな。私は大人でも子供でも「○○するからお願いします」というのは受け付けない。頑張るから、ではなく、実績を持って来い。あるいは周囲が納得するだけの気迫と行動を見せろ。話はそれからだ。

ここまでは普段の遣り取り。このあたりで涙を流して引き下がるのがいつものパターン。ところが、今回はやけに食い下がる。聞いてみると、娘なりに色々と考えて居ることがある由。個人情報保護のため、詳細は述べないが、娘なりに人生に立ち向かおうという意図が観て取れたので、許可することに。

少しは腹が据わったのか?本当のところはワカラナイ。娘の「頑張ります」には何度も煮え湯を飲まされて来ているが、中三にもなれば少しは大人になっているかも知れない。

今回裏切ったら、しばらくは何も面倒を見ない。

男でも女でも、明確な目的意識を以て人生を歩むべきだ。そしてその意識は行動に顕れる。やるかやらないか、行動がすべてだ。色々言っても行動をしないのは、やる気がないのと同じ。

世の中、原因があって結果がある。自身の行動の結果、今の自分がある。学問が出来るには学問が出来るだけの、運動が出来るには出来るだけの、金がある・ナシにも、理由がある。

学問が出来るようになるには勉強しか無い。金が欲しければ、仕事をキチンとやれ。強くなるには戦いの大義を持ち、鍛練と闘いの場数を踏むこと。

幸せになることは難しくない。自分にとっての幸せを素直に思い浮かべ、そのあらまほしき姿に向かって進めば良い。望む結果を出すためには、出す為の行動をすればいいだけだ。

こんな簡単なことを分からないでジジィやババァになってしまう馬鹿も居る。こんなこと、時間がある若い時期に思い知らないと、実行に移して実がなるまでの期間を過ごしているうちに、人生終わっちゃうんだよ。

鉄が冷めてから叩いても、もう形は変わらんよ。

道場稽古再開の許しを得た娘は、心なしか姿勢が前向きになっているように思われた。今、前向きに生きられなきゃ、いつやるんだ!ってなもんだよな。まぁ、一生懸命やってみることだな。

決意が熱いうちに、決意表明を行おう、ということで、古河の餃子屋さん「丸満」さんへ。アツアツの餃子をしこたま食べて、娘は心新たに剣道と勉強に取り組む決意を表明したのでした。


【今日の1枚】
古河市の丸満さんの焼き餃子。もっちりとした皮の触感と、豊かな具の味がサイコーです