我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

力を抜く

脱力〜


木・金は太気拳の朝稽古と夜の剣道の稽古。剣道の間合いとバランスの中では、まだまだ上体の力が抜けてくれない。防具を着けて竹刀を持ち、踏み足の規則など考えると、身体がまとまらない。気剣体の一致とはほど遠いです。

拳法の組手であれば、相当な人数をこなしても平気であるが、竹刀を握るとまだまだである。それでも、最近は時々お誉めの言葉を頂く。剣道の稽古量は太気拳に比べてだいぶ少ない。自宅での素振りも、それほどはやっていないが、手前味噌ながら、太気拳の稽古が生きているのだろう。

無手の体術であっても得物を持って居ても、自由自在にしなやかに動けるようになるのが、私にとっては、まずは一里塚ですな。

棒や杖の方は体術に近いので、多彩では無いがそれなりに動く。私の稽古する棒や杖は、主に日本武術の稽古法に太気の身法を組み合わせて居るので、いわゆる正統派ではない。良いんです。自分用ですから。

力を抜く、と言えばボクシングも素晴らしい効果がありますね。太気の基本が身に付いている方には、リズム感と力抜きの稽古と割り切ってボクシングのスパーをやるのもお勧めです。そのうちボクシング経験者のM君とやってみるかな。頬骨まで隠れるヘッドギアを手に入れたらね。

昔は自宅にダブルパンチングボールとスピードボールがあったのですが、御近所に怒鳴りこまれて廃棄した悲しい過去があります。またやりたいのですが、近所にどこか、自由にバッグとパンチングボール打てるトレーニングジムないでしょうかね??

内功ばかりやっていると気が変になる、と昔ある中国拳法の老師がおっしゃっていました。遊び感覚、というと語弊がありますが、こんなトレーニングもたまにはよろしいかと