不安のタネと免疫力
私は子供の頃アレルギー性鼻炎があり、小児科の名医とやらに三十種類ほどのアレルゲンの反応テストをして頂いたことがあります。
そのうち二十種類以上に反応するとかいう結果が出たと記憶しています。とは言え重大な反応は出ず、要注意とかの判定だったように思います。
母は心配して卵やら肉やらを除去しようと思ったようですが、うちの親父は「バカ野郎!!(成長期に)そんなのいちいち除去していたらまともに育つわけねぇだろう!」と怒り出し、結局普通の食事を摂りました(何のための検査だったの??)。
おかげで一応人並みの体力・体格はあり、稽古も仕事も海外生活も問題なく行い、短い眠りでたくさん活動して今に至っています。
一般論を言えば「心配のネタはどこにでも転がっている」というところでしょうか。
皆、安心や安定、安全保障という幻想を追いかけすぎるゆえに、精神が不安定になっているのではないですかね??不安やリスクが無くなれば無くなるほど、それらに対する免疫がなくなり過剰に怯えてしまうのではないでしょうか。
○歳ならいくら貯金が無いとダメ、資産運用はこうだとか、色々情報を仕入れては安心したり不安になったり心が揺れまくる方達が、昨今大変多いように見受けられます。
中にはご親切に私にわざわざそれを言いに来て、我がことのように心配される方も居ますが、小さな親切大きなお世話ってやつです。
世界は不条理と不平等、そしてリスクに満ち満ちている。自然とか自由とかを求めれば尚更です。
意図して不自然なまでの格差社会を作り上げようとする動きはどうかと思いますが、社会を批判するだけでは無く、自分が変わる方が現実的ではないでしょうか。
世間やら環境やらを恨んだり、勝手に不安を作り出して生きていると免疫力が落っこちて良いことないんじゃないかな。
素直に天を敬い、小事にあまり拘らず、逞しく尚且つ思いやりを忘れずに生きて行ければ、幸せですね。