我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

何者かに

ここ数年、かつての知人・友人たちがそれぞれの分野で立派な活躍をしているということを、見聞きする機会が増えて来た。

彼らが世間的に有名であるか否か、あるいは経済的に恵まれているか否かといったことはともかく、これは非常に嬉しいことである。そして「今に見ていろ、俺だって」という気持ちも少なからず芽生えるのも事実だ。

私もいずれ何者かになるつもりだ。自分の“領分”で確固たる足跡を刻む。私の領分はというと、武術・武道、ことに太気拳だ。

未来についての焦りも迷いもない。永遠に続く今この一瞬の積み重ねが、未来であるから。今はまだ力を蓄える時期。

「これがおれの人生だ」と胸を張って言えるものを残すために、今この一瞬に生命の炎を燃やすのみ。

自分の道を持って生きて行けることに、自分を理解してくれる家族と仲間に、自分を生かしてくれている全てに感謝です。