魂の開発
今日は夕刻になっていきなり降り出してしまいましたので、支部稽古も拙宅2階の稽古場にて行うこととしました。
空間が大きく使えないため、推手とその解説をメインに行い、次いでちょっと目先を変えて空手の型を題材にして身法の稽古を。別に普段空手の稽古をしているわけではないのですが、結構皆さん上手です。
身体が練り上がればある程度他派の動きも出来得る、というのが私の持論です。はからずも、皆さんそれを実証した格好です。
勿論身法は太気的になりますから、空手として正しいか否かは別。それでも、普遍的な動作に関しては、それなりに格好はつくはずです。
身法の検証として面白い題材かと思います。私自身、普段やらない方法や技術を通して自分の心身の完成度の検証をときどきやっています。
特殊な柔軟性や筋力が要求されるような動きはともかく、普遍的な動きであれば、ぎこちなさはあってもそれなりにこなせる、と経験上わかります。そしてまた、不得意な動きを克服すると、何故か他の動きまで稽古しないのに良くなることがままあります。
先般もブログに書きましたが、ウチの愛犬・福はこの夏で何とか水泳を習得しました。泳ぎを克服してからと言うもの、何故か走りや跳躍まで切れが出て来ました。
山や川に連れて行くたびに、どんどん成長を見せてくれます。人間様を犬と同一に並べるのは恐縮ですが、やはり同様の現象が見られます。
きっと、身体を動かす回路って網の目のように相互に繋がっており、全身を使う動きを練るという前提を守ってさえ居れば、従来繋がっていなかった回路を覚醒させることで全体が向上するのだろうと思っています。
自分の中の気づかなかった宝物をどんどん発掘して行くことが、“魂の開発”なのかな、と思います。まだまだ開発していきます。