我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

ウチのわんこが、二頭になりました。

頭目
保健所に収容されていた成犬で、
あわや殺処分?!のところを保護団体に救われ
里親募集掲示板に出ていたのであります。

ちなみに一頭目の福は、用水路に捨てられていました。

遠い昔のことではありますが
のすけ。は、乗馬クラブで働いていたことがあります。
お世話になったクラブは数軒ありますが、
乗馬として、人間の為に働いた馬を
あっさりと廃馬(食肉として売ってしまう)するクラブもあれば、
馬運車で、わざわざ北海道の引退馬養老牧場まで運んで、
終生手厚く扱うクラブもありました。

廃馬になる馬は、そのトラックに乗ればもう命が無いことを
知っています。スコップでぶたれても蹴られても、叫び声をあげて抵抗します。
当時のわたしは、一研修生であり
牧場主でも馬のオーナーでもありませんから、
その馬を助けることは、出来なかったのです。

今はもう乗馬には関わりの無い のすけ。ですが、
自分が新しく動物を飼うにあたっては、思うところがありました。

少なくとも、うちに来た二頭は あの恐怖の叫び声を
あげずに済みました。

頭目の名前はラブリーといいます。
犬猫保護団体のボランティアさんの命名です。

ウチの娘が
数ある里親募集犬の中でも
この犬の写真に 閃いた らしく、

どーしても この子にするのだと がんばり、面会しました。

保護団体からの正式譲渡の前に
二週間のトライアル期間がありました。
トライアル期間中は、犬も人間も慣れないことだらけでした。

うちの娘は、
ラブリーの事で 一度、泣いてしまいました。

初日〜三日間ほど、ラブリーの室内トイレ失敗(大小撒き散らし)
が連続し、娘がシクシク泣きながら掃除していました。
何故泣くのか尋ねると

『ラブリーが、失敗ばかりするから、パパとママが怒って
ラブリーを(保護団体に)返すんじゃないかと思って・・』

と、シクシク 泣くのでした。

自分の為に泣いてくれる お姉ちゃんなのに。。
ラブリーは このシクシク娘のことを いちばんに
舐めてかかり、散歩では引っ張りまくるわ、
室内で逃走→挑発的な態度で闘争→逃回りながら糞尿撒き散らし
なんぞするわけです。

あぁ、報われない娘よ。

犬には 優しさだけでは足りない。

気合、気迫を見せて機先を制するの大事なのだよ。

                     のすけ。