我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

水曜稽古会(3/6)

暦の上ではもう春ではあるが、まだまだ夕方になると風が冷たい。こんな寒空の下での稽古に、今日も人が来てくれました。感謝であります。

先月後半から一貫して“打拳”に主眼をおいた稽古を進めている。

昨日の稽古でも、通常の直突きを行い、その後立禅の人=陣(じん)と太気的身法による体重移動、そして両手の矛盾力を意識した打拳を行った。

平歩・丁八歩・走歩と感覚を確かめつつ、説明、単独練習⇒相対練習を繰り返し、最後に推手をやって終了。

私は太気的打法を、自分の中で勝手に“連環打法”と呼んでいる。これは結構というかかなり難しい。

この打拳を現段階で出来なくても、当然。「こんな打ち方があるんだな。禅や練がこんな風に活きるんだな」というくらいの理解が得られれば構わない。

当たり前だが、連環打法に至るまでは戦えない、ということでも、これが出来れば無敵、というわけでもない。太気の打法はこれだけ、ということでもない。

いかに渾元力を得てそれを自在に発揮できるか、に尽きる。間口をどんどん広げるつもりは無いが、柔軟な発想で稽古したいと思う

支部塾生の皆さんへ

打拳は今後何度も稽古します。一通り稽古したら別のテーマに行き、そしてまた忘れた頃に稽古します。

今覚えなくても別のテーマで気付きを得て、そこが糸口になって打拳が上達することもあります(私もそうでした)。求める心さえあって稽古を続ければ、遅かれ早かれ出来るようになります。心配しないでも、ダイジョーブです。