我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

先週聴きに行った、ワルター・ハウツィヒ氏のサロンコンサート

の話題となった。ワルターさん、当年とって85歳の老ピアニスト。

鉄太郎は音楽に疎い。まずもって音符が読めない。そんな小生が、一番前の「砂かぶり席」で聞いていたのだが、なんていうかもう、ワルターさん、まさに澤井先生の言われた「身体の中に潜む気が、気分によって激しく揺れ動く」という状態なのでは、と感じられる素晴らしいものだった。

ところが何と、マスターと話し込んでいたら、当日は体調が悪くて、軽く食事を摂ったらすぐに寝てしまったとか。本番を前に軽い指の稽古だけしての登場だった。

知らなかった!元気な爺さんだな〜、なんて呑気に思っていたよ。

モハメド・アリパーキンソン病になった今でも、グラブを着けるとアリ・ザ・グレーテストであるという。

太気拳が細胞レベルまで浸透すれば、もしかしたら、俺もヨイヨイになっても「グレーテスト」たりえるのかも知れない。元気一杯の今でも、まだまだグレーテストの境地には程遠いのだが・・・。