根を下ろして生きる
今日は休暇を取って秩父へ。青雲寺・法善寺と枝垂桜の名所を巡る。東京から疎開して以来長年秩父に住み続けた叔父も、一緒だ。
彼は、言うなれば一種の顔役であり、至る所で知人と出会う。ずっと転勤が続いた父とは正反対である。父も転勤先では結構知人がいるし、疎開していた間はかの地で結構威張っていたようだが。
私も一応全国規模、というより世界各地に拠点がある会社に勤めているのだが、最近はもう転勤はせんでもいい、と考えている。叔父を見て、一層その思いを強くした。
少年時代から住み続けた土地ではないが、私の父方の祖父は栃木出身であるし、
母方の祖父は真岡、祖母は結城藩士から農家に転じた血筋だ。
小山は、まんざら縁が無い土地ではないのだ。支部を開設させて頂いたばかりだし、この地に根を下ろして太気拳と共に生き、そして死んで行きたい。
それがささやかな私の願いである。