我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

人間類型

先日市内でオモシロイ珈琲店に入った。店構えといい、店内のつくりといい、珈琲へのこだわりといい、なかなかお目にかかれないお店だ。

店内に我々夫婦だけだったため、自然、マスターと会話が始まってしまう。二言三言交わした後、「食事にコダワッテおられますか?」とマスター。

コダワル、というか美味しいものに目が無く、好きなモノを好きなだけ、というのが鉄太郎のスタイル。菜食とか肉食とかにコダワラない。

マスターはどうやら無添加自然食推進派と見えて、現代の調味料や食用油について容赦なく斬る。そして、当然ながら肉食もバッサバッサ斬る。

どこかで聞いたような口調。どこだったっけ?う〜ん・・・。思い出したぜ!とある演武会会場だよ。繊細そうな顔と柔らかい声。まるで甲○善△さんだぜ!!

「ご主人はお肉をお食べになりますか?」んん?ワシですか?

ワシがウェイトなど一切やらないで、この身体になったのはなあ、黒毛和牛様や黒豚様のおかげだぜ!

牛乳&ヨーグルトへ矛先が移ったとき、「カールゴッチ先生も牛乳飲まないんですよね!」と相槌打ったら「そうですか。カールゴッチさんが・・・」と嬉しそうにしていた。その表情、○野×紀ちっく!

音楽と食について小1時間講義を受けて店を後にした。

ここまで書いたら悪口言っているみたいでしょ?だけど違うんだな!俺、このお店とマスター気に入ってしまったよ。常連になりそうな予感♪

鉄太郎とマスターは恐らくかなりのところまで違う価値観と行動原理に基づいて生きているはず。人間類型が違う、っていうのかな。

でも、きっとそれがいいのかも。太気拳なんかは絶対やらなさそうだし、ユッケ刺しなど見向きもしなさそうなマスターだが、話をしていて楽しいのだ。

するってーと俺ってば、甲○△紀さんとも話し合うかもね・・・、ってなわきゃないか。アノ人、武術好きらしいからなぁ。取り組んでいることが一緒で、魂の部分が合わないってのは駄目だろうな。

マスターは武道やらないから良いんだろうと思う。人間類型は俺とは全然違うけど、話していると人間の幅ってのが広がる感じ。なんか、異文化交流に似ているのかも知れない。