我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

親子館長

Y館稽古に行きました。
Y館は沖縄古流空手(首里手系)の道場です。
栃木に引越してきてから しょんぼりしている娘を
元気にさせたいと思って 探した道場です。

おかげさまで
娘は みるみる元気になりました。
館長先生の勧めもあり のすけ。も同時入門しました。

Y館の指導は館長(66歳)とそのご長男の副館長(30歳)の
お二人が担当なさっています。

稽古生達は 口々に
『館長先生に胸を貸してもらって
 約束組手や技の研究をすると、技が掛らなくて難しいのだ』
と、言います。

それを聞いた副館長(若先生)が
『館長には皆、遠慮して力を緩めるからだ!ボクが相手の時は皆
、意地悪になって打ちのめしに来るのだ!』と、言ったとか。

それに対して館長
曰く
『何年も来ている旧い黒帯の奴は皆、
腹の中で私の事、打ちのめそうと考えてるんだよ。
力ずくになって掛ってくるからね。旧い黒帯ほど力む。私は教え方を間違え
たんだ。初級で力を入れる事を覚えさせ、
黒帯になってから力を抜く事を教えよ
うとしたが無理だ。旧い奴程力むようになってしまった。
特に男はそうなんだ。
今は教え方を変えました。
入ったばかりの白帯から 力を抜く事を教えるのです』
と、おっしゃいました。