我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

バックボーン


以前の記事にも書いたのだが、
どんなジャンルであれ「芸事」を突き詰めて行けば、自分が日本人であるというごく当たり前のことを再認識せざるを得ない。

(7月3日『和魂あればこそ』http://d.hatena.ne.jp/superbody/20120703) 


その取り組む対象がどこの国の文化であるかとか、そういうことはあまり関係ない。本気で取り組めば、そうなる。


自分が日本人であるという自覚と、その自覚を支える、すなわちあなたを日本人たらしめている何かを、お持ちですか?

国際人とか、地球人とか、そういうことをすぐに口に出す人達がいますが、笑止千万であります。一人前の日本人ですらない人間が、海外に出て教養のある人たちの前でにそんなこと言ったら、あからさまにバカにされるでしょう。


世界タイトルマッチを2度経験されたプロボクサー嶋田雄大さんと食事した際に、リングで国歌斉唱されて日の丸も高々と掲げられたら、日本国の代表として戦うしかないんだと、そう言われていました。


「世界一強い男と殴り合いをするのに、怖くないヤツいませんよ。逃げ出したいくらい怖い。もうね、これは日の丸背負って戦うしかない!・・・戦争ですよ!」


世界一と戦うためには、いまこの瞬間の自分だけの欲望とか希望とか、そんな半径1メートルの目線では、とうてい無理なのでしょう。

自分の根源にあるものを意識して、それを背負いこんで200%の力を出すのだと、お聞きしました。


自分という存在のバックボーンを、一度我々はまじめに考えてみる必要がある。

文化とか芸事、というのは我々が佳き日本人であるためのバックボーンなのだと、私は思いますね。



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