我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

本日の稽古

今回は先週やった抜水試力に加え、扶按試力(フーアンシーリー・ふあんしりょく)、短刀捕り、蹴りの受け、最後の這の復習で〆た。

中でも短刀捕りは、迎手・差手・払手が集約されて入っている上、接触技の要素も含まれるので難しかったはずだ。

短刀捕りそのものは、実際に短刀相手に遣うのはほぼ不可能だろう。両者十分で向かい合えば、少なくとも無傷で、というのはかなり難しい(私自身、十代の頃ナイフで斬られた経験があるが、斬られたのが手や腕の外側で幸運だった)。

良い子の皆さん!ナイフ持った相手に出会ったら、こちらも武器を持つか、警察に連絡しましょう。時々、実戦技としてのナイフ捕り演武を見かけるけど、実践したらいくつ命あっても足りないよ!

とは言え、太気拳の真髄が集約された動きとして、短刀捕りは非常に優れた稽古方法だ、と個人的には考えているので、時々やってみたい。

これを稽古しておくと、手の捌きや、身体の寄せ方が違って来る。・・・というわけで、次週も短刀捕りを行う予定。