我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

足つかひ

〜他流に、足つかひあること〜
足のふみやうに、浮足、飛び足、はぬる足、ふみつむるあし、からす足などといひて、色々さっそくをふむことあり。
是皆、わが兵法より見ては、不足に思ふ所也
宮本武蔵五輪の書』火の巻)

太氣拳の「足つかひ」のための稽古の一端をアップしてみました。
動画URL:https://youtu.be/urpQOVSC4gg

剣の世界で「一眼二足三胆四力」と言われる。武において一番大事なのが相手を見抜く洞察力、次に足捌き、三つ目に胆力、最後に技を駆使する身体能力、という順番になる。

さて、武術における足遣い(立ち方、歩み方)の重要性はいくら強調してもし過ぎるということは、ない。
武において足は、
・移動〜相手の攻撃をよける、逆に自分の攻撃を当てるために位置を変える
・土台〜攻撃技を発するための支え、さらには威力を増すための「火薬」に相当する
という重要な役割を担う。
それゆえ、機動性と安定性を兼ね備えることが必要となる。そしてその都合のよい要素を「兼備」するためには、そのための構造を身に備えるための「明確な訓練」を必要とする。
しかるにその「明確な訓練」をキチンと行っている道場は、かなり少ないと寡聞にして思う。なにしろ刀で戦う前提で武士と言う「本職」が稽古していた昔日の剣術ですら、宮本武蔵が嘆き節を書きつけているわけで・・・。

この一年(まだ3分の1ほどのこっているが)を「生根」に注力して稽古している我々としては、せめて武蔵センセイに「実の道に非ず」との誹りを受けない程度のモノがお見せ出来ていれば、と思う。
そんなわけで9/17(日)の神戸講習会の2コマ目「動功編」で、コレやってみよう、と。
※9/17(日)開催、神戸講習会について:http://d.hatena.ne.jp/superbody/20170917/
とはいえ!!その布石は一コマ目の「静功編」にあるのですけどね(^^)


太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(支部詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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