我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

Shin-Kobe実戦合気護身武道さまでの稽古

 8/10~11の土日に、神戸にて太氣拳布教活動をば行いました。毎回の神戸滞在では、神戸の兄弟こと安部主宰の率いるShin-Kobe 実戦合気護身武道(神戸道場)にて、稽古させて頂いています。Shin-Kobe 実戦合気護身武道:http://shinkobe.site/index.html

 今回は、大東流合気武道の基礎的な技法を繰り返して心身の居付きと無駄を削ぎ落として行き、打撃をも含めた護身技法で締めました。

 手解き、一本捕り、四方投げなどを、基本的な導線や目付け、意識などのポイントを明快に示して指導頂きました。太氣拳と共通点も多いのですが、普段あまり行わない動作だと、小手先で動いてしまうこともあります。

 手順や外見から勝手な判断をして「意図と前提」から外れた稽古になってしまわないように、注意しました。

 個人的な感想ですが、以前の団体に所属されていた時よりも、合気武道に対する掘り下げが、深くなっていると思います。一見して実戦的に見える技法よりも、その根幹にある部分(合気)にフォーカスしているのでしょう。

 

~今回初めて取組んだ種目~

 首筋に刃物突きつけられている絶対不利の状況において、突発的に打拳を入れて打開する、というシンプル極まりない稽古。

 模擬ナイフ持った方は動く気配察知したら切っても良いため、無手の方は「ゼロ」の状態になる必要がある。これは太氣拳の身法を用いた「無拍子打ち」にて対応。絶対不利と上述しましたが、至近距離でも効く突き無拍子でを打てれば、有利不利が逆転します。

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 以前からこの状態から逆転する技法の稽古をされていましたが、コンセプトも技法もシンプル化して良い方向性だと感じます。

 もちろんこのような状態になること自体、避けねばならないのですが、全くの未経験か、多少でも稽古したことがあるかで、生存率は大きく変わると思います。

 神戸道場の稽古は、先人の叡智に対する深いリスペクトと、その本質を現代社会でのリスク管理に活かす、という姿勢を貫いています。

 私は畏れ多くも「技術顧問」という形で神戸道場に関わらせて頂きます。打拳・当身を用いる技法や練功の面でアドバイスもさせて頂いております。従来の「護身術」という概念だけには止まらない方向性を、神戸道場には感じています。

 百聞は一見にしかず、百見は一触に如かず。ご興味ある方はぜひ経験されることをオススメ致します(^^) Shin-Kobe 実戦合気護身武道:http://shinkobe.site/index.html

 

 

  太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(支部)詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/

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太氣拳とは>

 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太氣拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

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